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乾電池

乾電池は電気を溜めるちさき池 パジャマで池を捨てにゆく夜
   小島なお『展開図』

捨てにいくのは乾電池なのだが、いまそれを「池」といって、さらに「池を捨てにゆく」と重ねることで詩情がうまれている。「乾電池」が「電気を溜めるちさき池」になり、さらに「池を捨てにゆく」と飛躍していく。リフレインによるイメージの更新あざやかに一首がともるようだ。

ここで〈飛躍〉ということばを使ったけれど、歌集のタイトルやあとがきの文言(帯にも記されている)から〈展開〉ということばを選ぶこともできる。むしろそのほうが実感に沿うかもしれない。見立てをやりなおしてみることで、そこにあらたな一面がひらかれていく。「そこから何度でも体験しなおし」てみることができるのだ。
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プロフィール

山下翔(やました・しょう)

Author:山下翔(やました・しょう)
▶︎1990年生。2018年、『温泉』(現代短歌社)を刊行。「やまなみ」所属。
▶︎『温泉』ご購入はこちらから。現代短歌社のオンラインショップです。
▶︎お問い合わせ、ご依頼はs.ohsamay@gmail.com(@は半角に変えてください)までご連絡ください。

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