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1首鑑賞337/365

缶詰のとうもろこしをスプーンで食べてる袖なしの夏の夜
   武田穂佳「スケッチブックの絵」「短歌研究」2019.11

     *

じかにかぶりつくタイプではなく、すでに加工されて、つぶつぶの状態で缶詰に入っているタイプのとうもろこしだ。皿にうつさず、缶に直接スプーンをつっさして食べているようにも見える。「袖なし」はノースリーブのこと。よそゆきでない、気楽な雰囲気の夏の夜である。

下の句の句跨り、しの、夏の、夜、の細切れのリズムがここちよい。トーモロコシ、スプーンの伸びた感じが、ここで一気に滝となって収束する。
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プロフィール

山下翔(やました・しょう)

Author:山下翔(やました・しょう)
▶︎1990年生。2018年、『温泉』(現代短歌社)を刊行。「やまなみ」所属。
▶︎お問い合わせ、ご依頼はs.ohsamay@gmail.com(@は半角に変えてください)までご連絡ください。

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