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1首鑑賞250/365

ラーメンがきたとき指はしていないネクタイをゆるめようとしたね
   山階基『風にあたる』

     *

一読ちょっとわらってしまった。最後まで読み切ってほんのわずかおくれて状況の全体像がわかる。

ふだん、ネクタイをしめたまま食べにくるのだろうラーメンを、今日はオフ(?)の状況で連れ立って食べにきている。ネクタイをゆるめる仕草が体にしみていて、おもわずその動作をしてしまう。その「体が勝手にやった感じ」が「指は」にあらわれている。ふだんの状況も浮かんできてたのしい。それをこの人も、はたから見てわらっている。「したよね」というやさしい眼差しがある。時間と関係のこもった1首だ。
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プロフィール

山下翔(やました・しょう)

Author:山下翔(やました・しょう)
▶︎1990年生。2018年、『温泉』(現代短歌社)を刊行。「やまなみ」所属。
▶︎お問い合わせ、ご依頼はs.ohsamay@gmail.com(@は半角に変えてください)までご連絡ください。

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