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1首鑑賞241/365

音のなかに音を打ち込む強さもて未明の雷雨迫り来るなり
   栗木京子『ランプの精』

     *

雨の日がつづいている。店の二階で飲んでいてあまりの音の大きさにおどろいた。ばちばちと打ちつける雨である。雷こそともなっていなかったが、同行のふたりとひとしきり盛り上がった。店を出るころには上がっていたか。「音のなかに音を打ち込む」ということを実感する。音が強くなる、というよりも、すでに降っている音の「なかに」、さらに音が割込んでくるようなひびきがある。「打ち込む」「迫り来る」という能動態も、雷雨の強さを示している。
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プロフィール

山下翔(やました・しょう)

Author:山下翔(やました・しょう)
▶︎1990年生。2018年、『温泉』(現代短歌社)を刊行。「やまなみ」所属。
▶︎お問い合わせ、ご依頼はs.ohsamay@gmail.com(@は半角に変えてください)までご連絡ください。

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