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1首鑑賞231/365

カップアイスを食べてまっすぐ歩けない月にかがやく自分の姿
   武田穂佳「BLUE」(短歌研究2019年8月号)

     *

帰り道。買い食いのカップアイス。木べらをさして、すくいとる、すこしのアイス。ソフトクリームや棒アイスと比べてもちょっと食べづらい。だから「まっすぐ歩けない」。見上げると「月」、「にかがやく自分の姿」。このうっとり感、さらにそのうっとりに気づいていない爛漫なところまでこめて、武田穂佳のうたとおもう。「まっすぐ歩けない」にもかかわらず「かがやく」のでは、ない。そうじゃない。「まっすぐ歩けない」し、くわえて「かがやく」。つまり、上の句と下の句にふたつの「かがやく」が並んでいるのである。
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プロフィール

山下翔(やました・しょう)

Author:山下翔(やました・しょう)
▶︎1990年生。2018年、『温泉』(現代短歌社)を刊行。「やまなみ」所属。
▶︎お問い合わせ、ご依頼はs.ohsamay@gmail.com(@は半角に変えてください)までご連絡ください。

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