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1首鑑賞229/365

退院をしたら食はむといひし義父へ初夏の汗の鍋焼きうどん
   米川千嘉子『牡丹の伯母』

     *

鍋焼きうどんを食べたことがない。いわゆる猫舌なのと、食事中に汗をかきたくないのとによる。しかし鍋焼きうどんというのは汗をかきながらこそ食べるべきなのだろうなあ、と読みながらおもう。初夏、汗をかきつつ食べる鍋焼きうどんの風景の、いかにも生気に満ちた感じが浮かんでくる。ただこのうた、「退院をしたら食はむ」と楽しみにしていたが、ついにかなわなかったのだろうか。「義父へ」という呼びかけが、献杯のごとくにひびく。
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プロフィール

山下翔(やました・しょう)

Author:山下翔(やました・しょう)
▶︎1990年生。2018年、『温泉』(現代短歌社)を刊行。「やまなみ」所属。
▶︎お問い合わせ、ご依頼はs.ohsamay@gmail.com(@は半角に変えてください)までご連絡ください。

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