FC2ブログ

1首鑑賞213/365

枯れた花にそれでも水をやる夏の頬をかすめてゆく帚星
   二三川練『惑星ジンタ』

     *

Mr.Childrenというグループに「帚星」という曲がある、その歌詞をそばに置きつつ1首を読む。「枯れた花に」「水をやる」ナンセンスを、わかっているから「それでも」と差し挟まれる。わかっている、「それでも」やる。そういう夏。そこにメタファーをみてもいいが、ごく自然に、「それでも」のこころを受けとった。そしてそういう夏に、こちらはだからこそ、「頬をかすめてゆく帚星」があるのだとおもう。「それでも」と「の」(だからこそ)が1首、というかここにえがかれた〈生〉そのものに、存在感をあたえている。
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

プロフィール

山下翔(やました・しょう)

Author:山下翔(やました・しょう)
▶︎1990年生。2018年、『温泉』(現代短歌社)を刊行。「やまなみ」所属。
▶︎お問い合わせ、ご依頼はs.ohsamay@gmail.com(@は半角に変えてください)までご連絡ください。

最新トラックバック

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR