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1首鑑賞203/365

蓮根を切つたら俎板まで切れた やうな気持ちで会つて罵倒して
   藪内亮輔『海蛇と珊瑚』

     *

上の句を読んで、いっしゅんまさにその光景をおもい、その呼吸で「やうな気持ちで」と読みすすめていく。蓮根を切る、と言うとき、ふたつに分かれた蓮根、あるいは本体から切り離された蓮根をおもいうかべる。すっぱり切れた状態である。その力のままに、俎板まで切れた、と読む。真っ二つになった俎板を想像する。すさまじい。ただ蓮根を切るだけにしては過剰な力である。その圧力をおもう。体重がのっている。会って罵倒する。
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プロフィール

山下翔(やました・しょう)

Author:山下翔(やました・しょう)
▶︎1990年生。2018年、『温泉』(現代短歌社)を刊行。「やまなみ」所属。
▶︎お問い合わせ、ご依頼はs.ohsamay@gmail.com(@は半角に変えてください)までご連絡ください。

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