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本について

小学生になるかならないかくらいのころ、母に買ってもらった『ぼくらのピカピカ星』(泉啓子、佼成出版社)をくりかえし読んでいたのが、読書の記憶としては最初のものになる。どんな話だったか全く覚えていないし、とくべつ本が好きだったわけでもないが、ほかにやることもなく、くりかえし読んだのだとおもう。

そのころ市内でもはずれの小さな集落に住んでいたので、母が何かの用事でまちへ出るときに、小学館の学習雑誌『小学一年生』を買ってきてもらっていた。そのうち別の市に引っ越すのだが、以降は自分で買うようになった。むろん毎月ではないので、まちへ出たときのたのしみにはちがいなかった。みんな、しょうがっかん、とその雑誌のことを呼んでいた。

もうひとつ、これも時期は同じくらい、どういう経緯だったかおぼえていないが『エルマーのぼうけん』(ルース・スタイルス・ガネット[作]、渡辺茂男[訳]、ルース・クリスマン・ガネット[絵])もよく読んでいた。話のなかみは、やはり少しもおぼえていない。

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夏休みに読書感想文の宿題が出る。課題図書、自由図書の二冊。小学二年生から中学二年生まで毎年書いた。『ぺちゃんこスタンレー』(ジェフ・ブラウン[作]、トミー・ウンゲラー[絵]、さくまゆみこ[訳]、あすなろ書房)ただ一冊、タイトルをおぼえている。しかしこれは友人が読んで書いたのであって、その夏わたしは別の本を読んで書いたはずなのだが。高学年になると伝記を読むようになった。野口英世、伊能忠敬、宮沢賢治を読んで書いた。ほかにもあったはずだが覚えていない。

『ハリー・ポッターと賢者の石』(J・K・ローリング、松岡佑子[訳]、 静山社)の発行が1999年12月1日。発売されてすぐ読んだようにおもっていたが、このとき9歳(小学三年生)だから記憶ちがいだろう。夢中になって読んだ。なぜか表紙の絵を真似して書いたりもした。ちょうど2年後、映画が公開される。小学5年生の冬休み、同じ年に公開の「千と千尋の神隠し」と迷いに迷ってはじめてみた映画がこの作品だった。パンフレットもポストカードも買った。

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中学生、高校生のころ、本はほとんど読んでいないとおもう。学校では朝読書の時間というものがあって、そのためになにか読んでいたのだろうが、ほとんどは宿題やったり寝たりして過ごしていた。大学生になってもそれは変わらず、今こうして少しは本を読むようになったのは2011年の元日からである。とくに理由もなく、決意して読み始めた。
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プロフィール

山下翔(やました・しょう)

Author:山下翔(やました・しょう)
▶︎1990年生。2018年、『温泉』(現代短歌社)を刊行。「やまなみ」所属。
▶︎お問い合わせ、ご依頼はs.ohsamay@gmail.com(@は半角に変えてください)までご連絡ください。

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