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1首鑑賞190/365

夕暮の麦畑からいっぱいのひかりが伸びる とどかないのに
   安井高志『サトゥルヌス菓子店』

     *

結句「とどかないのに」がいかにも切ない。夕暮れどき、陽が低くなって影が伸びる。こんなに伸びるかとおもうほど長くなる。でもどんなに長くなっても、無数の影がどれだけその影を伸ばしても「とどかない」ところがある。「とどかない」ところだらけだ。「とどかない」けれど伸ばすもの。伸ばすということ、とどかないということを考える。
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プロフィール

山下翔(やました・しょう)

Author:山下翔(やました・しょう)
▶︎1990年生。2018年、『温泉』(現代短歌社)を刊行。「やまなみ」所属。
▶︎お問い合わせ、ご依頼はs.ohsamay@gmail.com(@は半角に変えてください)までご連絡ください。

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