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1首鑑賞181/365

郵便受けにいろいろの鳥は来て止まりおしるしのやうに糞を残せり
   馬場あき子『あさげゆふげ』

     *

郵便受けに糞がついている。あの鳥もこの鳥も、ここに来て糞をしていったのだ。その糞を「おしるしのやうに」とうたったところにこのうたの独自がある。縄張りのように、ではなく「おしるし」であるから、おのずと親近感が滲んでくる。この生き物に対する距離感は、(繰り返しになるが)この歌集にいくどとなくあらわれる。「縄張り」でなく「しるし」、「しるし」ではなく「おしるし」。愛おしくおもう眼差しがある。
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プロフィール

山下翔(やました・しょう)

Author:山下翔(やました・しょう)
▶︎1990年生。2018年、『温泉』(現代短歌社)を刊行。「やまなみ」所属。
▶︎お問い合わせ、ご依頼はs.ohsamay@gmail.com(@は半角に変えてください)までご連絡ください。

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