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1首鑑賞172/365

おのづから寂(さび)しくもあるかゆふぐれて雲は大きく谿にしづみぬ
   斎藤茂吉『ともしび』

     *

前回とおなじく「箱根漫吟の中 其二」より。おおらかな自然詠がつづく。

このうたも「雲」だが、こちらは「谿にしづみぬ」。やはり、この「しづみぬ」というところに注目する。こんどは鉛直方向のうごきである。威勢おとろえて昼の終わり、一日の終わりがおもわれる。夜になるまでの「ゆふぐれ」のひととき。「おのづから寂しくもあるか」という直情がこころに残る。
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プロフィール

山下翔(やました・しょう)

Author:山下翔(やました・しょう)
▶︎1990年生。2018年、『温泉』(現代短歌社)を刊行。「やまなみ」所属。
▶︎お問い合わせ、ご依頼はs.ohsamay@gmail.com(@は半角に変えてください)までご連絡ください。

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