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1首鑑賞156/365

わがうちのちいさき闇をぐいぐいとさらにもぐいと広げる〈三岳〉
   大松知達「針路」『短歌研究』2019.6月号

     *

〈三岳〉は芋焼酎。うたには「みたけ」とルビが振ってある。屋久島の酒だ。ひとくち呑んで胃に落とすと、じわーっとあたたかいものが広がっていく。さながらわがうち灯るごとしである。そこのところを一首全体をもってうたっている。誰だったかに酒飲めば花咲くごとし、というような気分のうたがあって好きなうただったが、並べて読んでみるといくらも雰囲気が違う。腹の底にしずかに沁みていく、それが体全体に伝播していく体感がおもわれてくるのだ。〈三岳〉という酒と、それを飲んだ人との反応が確かに記されている。
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プロフィール

山下翔(やました・しょう)

Author:山下翔(やました・しょう)
▶︎1990年生。2018年、『温泉』(現代短歌社)を刊行。「やまなみ」所属。
▶︎お問い合わせ、ご依頼はs.ohsamay@gmail.com(@は半角に変えてください)までご連絡ください。

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