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1首鑑賞142/365

米とぎてとぎたる汁を土にやり石にもかけて祈ることあり
   橋本喜典『聖木立』

     *

プリミティブな祈りだ。米のとぎ汁を土にかけるところまでは何とかわかる。養分となって土を豊かにするのだろう。まだ、現実的なところがある。石にかけるほうはどうだろう。理屈がなかなか思いつかない。土にかけて、その流れで石にもかけるわけだが、これはもう、祈りと呼ぶしかない。いっけん意味のないようなことでも、それを儀式的におこない、そのなかに祈りをこめていくという形がある。その素朴な姿をここに見ることができる。米とぎて/とぎたる汁、土にやり/石にもかけて、のリフレインが、どこかで祈りの形とかさなって映る。
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プロフィール

山下翔(やました・しょう)

Author:山下翔(やました・しょう)
▶︎1990年生。2018年、『温泉』(現代短歌社)を刊行。「やまなみ」所属。
▶︎お問い合わせ、ご依頼はs.ohsamay@gmail.com(@は半角に変えてください)までご連絡ください。

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