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1首鑑賞140/365

靴の石除くとすがる枝先に梅いちりんのふくらむ白さ
   玉井清弘(角川『短歌』2019.5月号)

     *

靴を履いて歩いていると、知らぬ間に小石が入り込んでいて困ることがある。その石を取り除こうと立ち止まり、しばし片足立ちとなる。バランスをとるべく側にあった木の枝をかりる。その枝先に、梅の花がともっている。歌の内容はこういうところだろう。上の句にことばを詰めて状況を説明し、一方、下の句ではゆったりと梅のいちりんを描写する。梅の花の「白さ」が「ふくらむ」と見たところが印象深い。雪洞のごとき光のふくらみが、たしかに梅の花の白さにはある。
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プロフィール

山下翔(やました・しょう)

Author:山下翔(やました・しょう)
▶︎1990年生。2018年、『温泉』(現代短歌社)を刊行。「やまなみ」所属。
▶︎お問い合わせ、ご依頼はs.ohsamay@gmail.com(@は半角に変えてください)までご連絡ください。

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