FC2ブログ

1首鑑賞133/365

郵便受け手さぐりすれば手紙あらず広告だけがつめたく濡れて
   橋本喜典『聖木立』

     *

郵便受け開けて確かめるのでなく「手さぐり」であたっている。そこが生々しい。ものぐさなのかもしれないが、そうせざるをえないとか、ながく習慣になっているとか、そういうことを想像する。触覚で「手紙あらず」や「広告」であることやそれが「つめたく濡れて」いることを感じ取っていると読めるからだろう。手にうつってくる湿り、はり付いてくるような広告の紙の感触が切ない。
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

プロフィール

山下翔(やました・しょう)

Author:山下翔(やました・しょう)
▶︎1990年生。2018年、『温泉』(現代短歌社)を刊行。「やまなみ」所属。
▶︎お問い合わせ、ご依頼はs.ohsamay@gmail.com(@は半角に変えてください)までご連絡ください。

最新トラックバック

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR