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1首鑑賞108/365

第二十五回目黒川「桜まつり」は「灯火のないボンボンまつり」になりつ
   花山周子『林立』

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「二〇一一年四月の目黒川の桜」という題の一連、冒頭の1首である。「なりつ」にこもる「思いがけずなってしまった」の残響が音低くとどく。明かりをともした提灯下げてにぎやかに開催される予定だった「桜まつり」が一転、「灯火のないボンボンまつり」になってしまった。「桜まつり」は正式名称でも、「灯火のないボンボンまつり」はそうではないだろう。こう表現するよりほかない、思いがけない形となってしまった。開催にも中止にもできず、はっきりとした着地点を見つけられないまま右往左往している感じがある。
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プロフィール

山下翔(やました・しょう)

Author:山下翔(やました・しょう)
▶︎1990年生。2018年、『温泉』(現代短歌社)を刊行。「やまなみ」所属。
▶︎お問い合わせ、ご依頼はs.ohsamay@gmail.com(@は半角に変えてください)までご連絡ください。

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