FC2ブログ

1首鑑賞105/365

せめてせめてコーヒー飲もう透明な息で私の喉はふさがる
   花山周子『林立』

     *

息が詰まる、という言い方があるが、そういうことだろう。「透明な息で私の喉はふさがる」とある。息はそもそも無色透明なのだが、あらためて「透明な」と言われると、「透明だから見えないけれど私の喉をふさいでいる息というもの」が可視化されて、いかにも苦しそうである。「せめてせめてコーヒー飲もう」の「せめてせめて」も切羽詰まっているし、コーヒーによってその詰まった息を押しながそう、ということなのだろうけれど、はたしてどれくらいの効果があるか。それでも「せめてせめて」なのだ。
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

プロフィール

山下翔(やました・しょう)

Author:山下翔(やました・しょう)
▶︎1990年生。2018年、『温泉』(現代短歌社)を刊行。「やまなみ」所属。
▶︎お問い合わせ、ご依頼はs.ohsamay@gmail.com(@は半角に変えてください)までご連絡ください。

最新トラックバック

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR