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1首鑑賞104/365

百日紅の幹すべりゆくひさかたの秋の日白しこの道のべに
   花山周子『林立』

     *

百日紅(さるすべり)のつるつるとした木肌に猿も滑ると言ったり言わなかったり、その「さるすべり」を「すべりゆく」にスライドさせながら、また「ひさかたの」と枕詞をはさむことで引き延ばしながら「秋の日」をえがきだし、一転「白し」と言い切って鮮やかな1首である。「この道のべに」という結句がささやかに添えられていているのだが、これもまた「白し」の余韻をひびかせるのにいかにもふさわしい空間となっている。
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プロフィール

山下翔(やました・しょう)

Author:山下翔(やました・しょう)
▶︎1990年生。2018年、『温泉』(現代短歌社)を刊行。「やまなみ」所属。
▶︎お問い合わせ、ご依頼はs.ohsamay@gmail.com(@は半角に変えてください)までご連絡ください。

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