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1首鑑賞95/365

光年という距離を知りそれさえも永遠にほど遠いと知った
   松野志保「ジュブナイル」『OCTO』

     *

光年というのはざっくり言えば1年間に光が進む距離であって、それはおよそ9.5兆キロメートルという。果てしない距離で、想像もつかないのだが、それでさえ、「永遠」というものに比べれば、ごくわずかなものである。「無量大数」と「無限」のあいだにある縮めようのない圧倒的な差を見るようだ。「永遠」や「無限」というのは、数ではなくて状態である。「光年」や「無量大数」というのをいくら積み重ねても「永遠」や「無限」には至れない。はるかまぶしいところにある。けれども、「光年」を知ることによって、それがいかに遠いか、というところへ近づくことができる。「光年」を知ることが、「永遠」への扉になっている。
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プロフィール

山下翔(やました・しょう)

Author:山下翔(やました・しょう)
▶︎1990年生。2018年、『温泉』(現代短歌社)を刊行。「やまなみ」所属。
▶︎お問い合わせ、ご依頼はs.ohsamay@gmail.com(@は半角に変えてください)までご連絡ください。

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