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1首鑑賞80/365

有給の箱根は遠し夕刻に雨おとずれて道を隠しぬ
   辻聡之「アルテミア・サリーナの遊泳」『短歌ホリック』3

     *

有給とって箱根へ出かけたのだろう。「有給の箱根は遠し」とは端的も端的だが、1首は意味音韻的連関にみちている。

・有給は悠久。箱根、遠しを呼び起こす。
・有給と夕刻の頭韻。
・箱根をおとずれるわたし、箱根におとずれる雨。
・道を隠しぬ、は雨で路面が濡れることを言いつつ、「遠し」の所以のようでもある。

などなど。無事に箱根には着いたようだがすでに夕刻。ひとひの時間を引きつれて含み深い1首だ。
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プロフィール

山下翔(やました・しょう)

Author:山下翔(やました・しょう)
▶︎1990年生。2018年、『温泉』(現代短歌社)を刊行。「やまなみ」所属。
▶︎お問い合わせ、ご依頼はs.ohsamay@gmail.com(@は半角に変えてください)までご連絡ください。

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