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1首鑑賞68/365

戦闘の始まるまへに砂糖入りのマリファナ茶を飲む子ども兵のこと
   間瀬敬『エルベの石』

     *

昨日たまたま『孤狼の血』をみていたのだが、そのなかで、討入りまえの車のなかで注射を打つシーンがあって、それが生々しく掲出歌とダブって映る。ふだんの精神状態ではとてもじゃないけれどできないことを、薬物のちからを借りつつ実現する。厳しい状況だ。掲出歌では「マリファナ」でなく「マリファナ茶」であり、さらには「砂糖入り」であるところがリアリティを引き出している。たんたんとうたわれて、「子ども兵」のただならぬ状況がびしびし伝わってくる。

十歳の子にも使へるカラシニコフ一分間三十連発の小銃

こういううたが隣に並ぶ。これも「十歳」「一分間三十連発」の具体が、緊張感を導いている。
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プロフィール

山下翔(やました・しょう)

Author:山下翔(やました・しょう)
▶︎1990年生。2018年、『温泉』(現代短歌社)を刊行。「やまなみ」所属。
▶︎お問い合わせ、ご依頼はs.ohsamay@gmail.com(@は半角に変えてください)までご連絡ください。

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