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1首鑑賞58/365

ポケットに両手を入れてきみとゆく川面にふれずにいる雪柳
   井村拓哉「揺れないピアス」『ねむらない樹』vol.2

     *

まだ少し寒さののこる頃か、川べりをふたりで歩く。雪柳が咲いてしろく垂れている。それが川のおもてには触れずにいる。まるできみとの距離感を示すようである。ポケットに入れた両手はなんとなく行き場をなくした手なのだ。川べりの時間がまばゆく映る。
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プロフィール

山下翔(やました・しょう)

Author:山下翔(やました・しょう)
▶︎1990年生。2018年、『温泉』(現代短歌社)を刊行。「やまなみ」所属。
▶︎お問い合わせ、ご依頼はs.ohsamay@gmail.com(@は半角に変えてください)までご連絡ください。

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