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1首鑑賞50/365

焼き鳥の串は溜まりてゐたりけり酔まはりくる夕べの皿に
   鳥居「列柱つづく」『現代短歌』2019年3月号

     *

なにか静かな一連だった。感情よりも景がある。ただ景がある、という感じで、その先を見せずにじっくり景を見せる、といううたが並ぶ。

夕べすでに酔いがまわるというから、いくらかはやく飲みはじめたのだろう。適当に串をたのんで、それを片手に飲む。ひとりかふたりか、あるいはもっと大勢か。それによって飲み方も頼み方も違ってくる。

串壺のようなものが据え置かれていないようである。焼き鳥がメインではなさそうだ。ひとつつまみの焼き鳥だ。溜まった串の数が、時間の経過を示す。酒も肴もそれが主ではない酒の時間。ひとつ眼差しが鋭くのこる。
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プロフィール

山下翔(やました・しょう)

Author:山下翔(やました・しょう)
▶︎1990年生。2018年、『温泉』(現代短歌社)を刊行。「やまなみ」所属。
▶︎お問い合わせ、ご依頼はs.ohsamay@gmail.com(@は半角に変えてください)までご連絡ください。

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