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薫風

高校2年になろうかという春休みに短歌と出会い、しばらく短歌と一緒に俳句もやっていた。下の句ができないときにそれを俳句としていただけで、熱心にやっていたわけではない。それでもジュニア俳壇で年間賞をいただいて、ふわふわした気分でいたのも確かだ。市の図書館なんかで古い新聞を漁れば紙面に載った句が見つかるかもしれないが、今ではそういう気も起こらない。

年にひとつかふたつは句集を読む。俳句もいいなあ、とほんのひとときはおもうけれど、ここまで続かなかったことを今更やっても仕方ないだろう、とすぐに冷静になる。あのころ作った少ない拙句のなかでただひとつのみ、はっきりと覚えているものがある。薫風や躍動欲す嫩葉たち――若葉まぶしい季節の句である。躍動欲していたのはまぎれなく自分自身だったのだろう、と思い返すことがある。それは、今でもほとんど変わっていないようにおもう。
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プロフィール

山下翔(やました・しょう)

Author:山下翔(やました・しょう)
▶︎1990年生。2018年、『温泉』(現代短歌社)を刊行。「やまなみ」所属。
▶︎お問い合わせ、ご依頼はs.ohsamay@gmail.com(@は半角に変えてください)までご連絡ください。

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