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1首鑑賞32/365

米二合炊きて二人食ひ猫の分にすこし残さむ暑き夏の日
   長谷川銀作『低い窓』

     *

米二合で二人分と言えば、ちょっと多いくらいか。食べられるときは食べられるだろうが、そんなに元気でないときには入らない。必ず多い、というような量ではないとおもう。そういう分量で、余分があると言えばある。それを猫の分にすこし残しておこう、というわけだ。

暑き夏の日で、食欲があったかなかったか。なくても食べないわけにはいかないから、米を炊く。それを猫も食べる。みんなしてへばってそうである。のびている感じ。初句からたらたらと四句までつづく流れをどうにか結句で起こして一首と成す。その緩急に、夏の日の気分があらわれ出で来。
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プロフィール

山下翔(やました・しょう)

Author:山下翔(やました・しょう)
▶︎1990年生。2018年、『温泉』(現代短歌社)を刊行。「やまなみ」所属。
▶︎お問い合わせ、ご依頼はs.ohsamay@gmail.com(@は半角に変えてください)までご連絡ください。

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