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1首鑑賞31/365

春草の茂きを見むと川べりに下りて立てば潮さしのぼる
   玉城徹『香貫』

     *

玉城徹の歌集を読むのはこれがはじめて。四句は「くだりてたてば」と読んだ。おりたつ(下り立つ)と違って、くだる→たつ、という動作の別がはっきりイメージされる。ちょっと川べりに下りてみたのだ。それで、なんとなく眺めている。別に川を見に来たのではないのだが、眺めていると潮ののぼってくる動きが目に入る。その対峙が印象的だ。結句での急転換と、さしのぼるの「さし」が、すーっと流れる水の動きを導いている。
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プロフィール

山下翔(やました・しょう)

Author:山下翔(やました・しょう)
▶︎1990年生。2018年、『温泉』(現代短歌社)を刊行。「やまなみ」所属。
▶︎お問い合わせ、ご依頼はs.ohsamay@gmail.com(@は半角に変えてください)までご連絡ください。

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