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1首鑑賞28/365

朝のまの畳廊下の涼しさをいひつつ一人来二人来て寝る
   長谷川銀作『低い窓』

     *

去年の夏、旧伊藤伝右衛門邸を見学したときに畳の敷かれた廊下というものを見たが、あれが「畳廊下」だったかどうか。そういうものを想像してみる。

夏の寝床は、冷たいところを求めて寝返りをうっても、すぐにぬるくなってしまって、ばたばた寝返りをうつことになる。この夏はエアコンつけっぱなしであったから、その感じはもはや懐かしいものになってしまった。子どもの頃、寝つくまでは暑くてかなわんかったな、と思い出す。朝起きて、まだ早いうちは涼しくもあるが、じきに暑くなって汗が噴き出す。その、じわじわ暑くなってくる時間だろうか、「朝のま」の冷えた「畳廊下」に(廊下に!)やってきて、みな寝る。二度寝か。なにやら楽しげである。下の句はまさに動きが見えるようだ。
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プロフィール

山下翔(やました・しょう)

Author:山下翔(やました・しょう)
▶︎1990年生。2018年、『温泉』(現代短歌社)を刊行。「やまなみ」所属。
▶︎お問い合わせ、ご依頼はs.ohsamay@gmail.com(@は半角に変えてください)までご連絡ください。

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