FC2ブログ

1首鑑賞27/365

眼ざましの鳴れる余韻をききすましひと時ふかくわれは眠りき
   長谷川銀作『低い窓』

     *

二度寝のうたである。すがすがしい二度寝だ。眼ざましの音の「余韻」を「ききすまし」って。聞き済ます、だと「終りまで聞いてしまう」、聞き澄ます、だと「心を静かにして聞く」の意になる。いずれにしても、慌てて眼ざましを止めるとか、無限スヌーズ仕掛けるとか、あと5分あと1分と自らに懇願するとか、そういう姿勢とはかけ離れている。そして「ひと時ふかくわれは眠りき」なのだ。一点集中の、いちばんの眠りがここにある。
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

プロフィール

山下翔(やました・しょう)

Author:山下翔(やました・しょう)
▶︎1990年生。2018年、『温泉』(現代短歌社)を刊行。「やまなみ」所属。
▶︎お問い合わせ、ご依頼はs.ohsamay@gmail.com(@は半角に変えてください)までご連絡ください。

最新トラックバック

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR