凡フライ日記

山下翔と短歌

現代短歌新聞(2013.4)

水飲み場

大音量の音楽のなかとびこんで「あいていますか」「開いていますか」

大人用のバケツだろうか白猫は前足を掛け水を飲みおり

猫をなで固き背骨に触れるときみたびゆっくりなでてあげたり

お前にはお前の水飲み場があるぞ吾のグラスに手を出すでない

白猫はテーブルクロスを絨毯にだまって足を揃えて眠る

サキサキとキャベツを刻む音のせりもうすぐできるだろうカツサンド

吾のレより一オクターブ高く鳴く猫の背中はラクダのごとし

カウンター席に紅茶を飲む吾を足元にいてじっと待つ猫

細くとも強き毛糸でつながれているかのようなトーストを食む
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