凡フライ日記

山下翔と短歌

作品リスト(文章)

【2017年】
五日間、八〇〇首への旅(『西日本新聞』朝刊2017.10.21)
……文化面の「随筆喫茶」欄にキャラバンのことを書きました
暗がりから外を見る時(『現代短歌』4月号、現代短歌社)
……第一歌集ノオト(書評)に関野裕之歌集『石榴を食らえ』評を書きました

【2016年】
バネとしての〈の〉(『やまなみ』2月号)
……阿波野巧也および『京大短歌』を中心に、助詞の〈の〉について書きました

【2013年】
「の」の連続にみる一首のもつ世界(『現代短歌新聞』4月号、現代短歌社)
……助詞の「の」を連ねる歌をいくつか挙げて、その方法について考えました

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作品リスト(短歌)

【2017年】
・「右目の視力」24首—連載第1回(『現代短歌』11月号、現代短歌社)
・「梨と水」7首+エッセイ(『現代短歌』10月号、現代短歌社)
・「わたしは歩く」7首(『現代短歌』8月号、現代短歌社)
・「散髪の時間」12首(『現代短歌新聞』7月号、現代短歌社)
・「大きな家」8首(福岡歌会(仮)アンソロジーV、2016.6)
・絵画のための題詠5首—特集「短歌と絵画が出会う時」(『ARTing』第12号、花書院、2017.6)
・「さよならだけが人生だ」3首—特集「競詠 平成生まれの歌人たち」(『梧葉』VoL.53、梧葉出版、2017.4)
・「六地蔵」7首—「いま読みたい旧かな歌人」(『はつか』、2017.1)
・「かたはらにきみを」7首—特集「沖縄を詠む」(『現代短歌』2月号、現代短歌社)
・中本吉昭選「全国秀歌集(福岡県)」に1首掲載(『現代短歌』1月号、現代短歌社)


【2016年】
・『湯』(300首)20首抄—第4回現代短歌社賞次席(『現代短歌』12月号、現代短歌社)
・「温泉」50首(『九大短歌』第四号、2016.10)
・第59回短歌研究新人賞佳作5首掲載(『短歌研究』9月号、短歌研究社)
・「鰊」10首(『かぜまち』、ここのつ歌会、2016.6)
・「湯」8首(福岡歌会(仮)アンソロジーIV、2016.6)
・「親の落としもの」7首—特集「若き才能を感じる歌人たち」(『歌壇』5月号、本阿弥書店)
・「墓とラムネ」30首—第27回歌壇賞候補作品(『歌壇』2月号、本阿弥書店)
・恒成美代子選「全国秀歌集(福岡県)」に1首掲載(『現代短歌』1月号、現代短歌社)


【2015年】
・「空を見てゐる」18首(合同歌集『連嶺』、やまなみ短歌会、2015.12)
・染野太朗選「今年の十首」に1首掲載(『歌壇』12月号、本阿弥書店)
・「交流」30首 (『九大短歌』第三号、2015.10)
・「のぼろ」vol.10「山を詠む」出詠3首 (西日本新聞社、2015.9)
・「銀鱈の皮」30首 (『九大短歌』第二号、2015.6)
・「まだ風の冷たい五月二日に」8首 (福岡歌会(仮)アンソロジーIII、2015.6)
・「みるくぱん」20首—第39回芥火賞受賞作品 (『やまなみ』1月号)


【2014年】
・「マクドナルドでしりとりを」5首 (『九大短歌』創刊号、2014.6)
・「But, I don't have a car now.」10首 (『九大短歌』創刊号、2014.6)
・「ゆつくり歩いてもみた」8首 (福岡歌会(仮)アンソロジーII、2014.6)
・「歳月」7首 (『歌壇』6月号、本阿弥書店)
・「傘は差さずに街を歩いた」7首 (『NHK短歌』3月号、NHK出版)


【2013年】
・「CAMPARIの背中」8首 (福岡歌会(仮)アンソロジー、2013.6)
・「水飲み場」10首 (『現代短歌新聞』4月号、現代短歌社)

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100部限定 『山下翔詠草集』の通販を開始します。

 短歌をはじめて10年以上が経ちました。その間に作った短歌のほとんどは手元に残っていません。とくに前半の5年間の歌は、わたしでもどこになにがあるのか把握できていません。

 ですが、さいわい、現代短歌社賞への応募を機に、ここ4〜5年の短歌をまとめることができました。まことにありがたいことです。

 そこで、


▶︎ 昨年と今年、現代短歌社賞のためにまとめた原稿300首を、それぞれ1冊1,500円でお送りします。

 といっても、原稿をタイピングし、プリントアウトしただけの非常に簡素なものですが……。

 しかし、内容は簡素なものではありません。
 内容のほんの一部をご紹介すると……

 ・「現代短歌」「歌壇」「短歌研究」などの総合誌に掲載された歌にくわえ、
 ・「九大短歌」創刊号〜第四号に発表した歌、
 ・所属する「やまなみ」に月々出している歌、
 ・そのほかの既発表作品、
 ・そして全体で見ればわずかですが未発表作品もあり、

2冊を読めば、ここ4〜5年の作品がおおよそ一望できます。それらを、

 山下翔詠草集1 『湯』(300首)
 山下翔詠草集2 『温泉』(300首)

の2冊に分けて、それぞれ1,500円で販売いたします。(送料はこちらで負担しますので、無料です。

 原稿はまだ手書きのままですので、これからそれらをタイピングし、プリントアウトして、発送いたします。発送は11月末を予定していますが、どれくらい時間がかかるかわかりません。

 また、誰にでも読んでもらいたいわけではなく、ふだんから読んでくださっている方や、この機会にまとめて作品を読みたい方、にだけお届けしたいと考えています。


▶︎ ですので、それぞれ限定100部といたします。

 お申し込みは本日10月12日(木)より、先着順で受け付けます。完全予約・前払い制です。
 お申し込み数が100に達しましたら、その時点で受付を終了いたします。今すぐお申し込みください。


▶︎ お申し込み方法は2つあります。

 1つは、メールでのお申し込みです。
 タイトルを「詠草集申し込み」とし、本文に「住所、郵便番号、氏名、「湯」または「温泉」のタイトル(両方でもかまいません)と冊数」を記入してkyushu.sc.m.yamasho@gmail.com(@は半角にしてください)へお送りください。

 もう1つは、Twitterのダイレクトメールでのお申し込みです。
 @Yamashio_のダイレクトメールへ、本文の1行目に「詠草集申し込み」と書き、つづけて「住所、郵便番号、氏名、「湯」または「温泉」のタイトル(両方でもかまいません)と冊数」を記入してご送信ください。


 発送は11月末を予定しております。

 お申し込みいただいた方には、お支払いの方法を折り返しお伝えいたします。

 山下翔

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阿波野巧也「緑のベンチと三匹の犬」を読む2

 ひきつづき、阿波野巧也の「緑のベンチと三匹の犬」を読んでいく。
 前回は冒頭の一首を読んだだけで終わってしまったのだった。

プリンぐちゃぐちゃにぐちゃぐちゃにかき混ぜる 桜の過去のきみに会いたい

 これはどう読んだらいいのだろうか。
 プリンぐちゃぐちゃに/ぐちゃぐちゃにかき混ぜる、と2つのかたまりに分けて上の句を読んでみる。というのも、プリンぐちゃ/ぐちゃに、とやってしまうと「に」がどうもプリンと離れすぎて変な感じがする。五七五で切っていくのがなんだか野暮におもわれるのだ。
 プリン(を)ぐちゃぐちゃにかき混ぜる、という内容なのだけれど、ぐちゃぐちゃに、ぐちゃぐちゃに、と重ねられていて、ぐいぐい押してくる。すごい食べ方だけれど、(いや、食べないのかな。だれかに食べさせるとか、なにかの料理の隠し味として使うとか、もう食べらんなくなってぐちゃぐちゃしているとか、いろいろあるけど、)おいしくなるのかもしれない。習慣としてそうしているのか。「きみ」に教わったのかもしれない。
 食べもの、への向き合い方、というより、食べものとの付き合い方、ってすごくその人が出るし、そこには蓄積もあるわけだけれど、習慣、というのはまさにその人の自然なのであって、その一場面として上の句を読むことができる。そこを、五七五をくずしながらやっている。

   *

 一字空いて下の句。こちらは「桜の過去の/きみに会いたい」とシンプルに攻めてくる。いや、言い回しはちっともシンプルじゃないけれど、作りとしては。
 そうすると、上の句の「衝動」から下の句の「冷静」をみる、みたいな読みも出てくるわけだが、さっきは上の句のそれを「習慣」と呼んだので、そことはちょっとちがってくる。でも、いきなり、衝動的にプリンぐちゃぐちゃにするかなあ。(してもいいんだけど。)
 もう少し五七五に寄せると、プリンぐちゃぐちゃに/ぐちゃぐちゃに/かき混ぜる、と3つに分けて読むこともできる。すこし冷静な感じだ。丁寧にかき混ぜている。

   *

 プリンをぐちゃぐちゃにかき混ぜる、というのは習慣としてあるのだけれど、いまこのとき、その動作は意識され、より丁寧に行われている。で、その丁寧にあって、「桜の過去のきみに会いたい」が導き出されるのだ。

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