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傘は差さずに街を歩いた

悔しさがやさしさになるばつかりで傘は差さずに街を歩いた

群羊をたばねるほどの力なく数をかぞへるための小石を

冬の夜の猫の小走り。大股に、変はる。光の束に刺されて

冷めきつた焙じ茶ぐいと飲み干せば押し流されてゆく白身フライ

燃えるごみ燃えないごみに仕分けしておまへがくれた鞄を捨てる

互いに脚を重ねて眠る。夜だつた。汗が冷えて、窓がきれいだ。

街灯のまぶたの重み支えつつ光は立てり夢のさめぎは


(「NHK短歌」2014年3月号より)
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プロフィール

山下翔(やました・しょう)

Author:山下翔(やました・しょう)
▶︎1990年生。2018年、『温泉』(現代短歌社)を刊行。「やまなみ」所属。
▶︎『温泉』ご購入はこちらから。現代短歌社のオンラインショップです。
▶︎お問い合わせ、ご依頼はs.ohsamay@gmail.com(@は半角に変えてください)までご連絡ください。

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