NHK短歌(2014.3)

傘は差さずに街を歩いた

悔しさがやさしさになるばつかりで傘は差さずに街を歩いた

群羊をたばねるほどの力なく数をかぞへるための小石を

冬の夜の猫の小走り。大股に、変はる。光の束に刺されて

冷めきつた焙じ茶ぐいと飲み干せば押し流されてゆく白身フライ

燃えるごみ燃えないごみに仕分けしておまへがくれた鞄を捨てる

互いに脚を重ねて眠る。夜だつた。汗が冷えて、窓がきれいだ。

街灯のまぶたの重み支えつつ光は立てり夢のさめぎは
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プロフィール

山下翔(やました・しょう)

Author:山下翔(やました・しょう)
▶︎1990年生まれ。「やまなみ」所属、野田光介に師事。16歳より作歌を開始。2016年、歌壇賞候補、現代短歌社賞次席、「温泉」50首が話題になる。2017年、現代短歌社賞次席。
▶︎現在、鳥ノ栖歌会に参加。ツイキャスユニット「いいぞもつとやれ」、企画同人誌「tanqua franca」で活動中。
▶︎初期作品を「空を見てゐる」18首にまとめています。その後の2014年〜2017年の作品は『湯』『温泉』にまとめています。
▶︎お問い合わせ、ご依頼はkyushu.sc.m.yamasho@gmail.com(@は半角に変えてください)までご連絡ください。

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